メディアは一転、ピント監督を称賛
地元各紙の中でも特に多くのページをスポーツに割く『アル・ディア』紙のWEB版には「ありがとうプロフェ(プロフェッサー=ピント監督のこと)! ホルヘ・ルイス・ピントはコスタリカの英雄だ」という見出しの記事が掲載され、その中にはこんな記述があった。
「超守備的な指揮官という彼のイメージは完全に消滅した。W杯において、コスタリカは楽しいフットボールを見せてくれた。それぞれのラインがしっかりと組織化され、攻撃にかける人数も適切だった」
他の記事にはこんな一文も。「ありがとうホルヘ・ルイス・ピント。我々は何度もあなたの決断に異を唱えてきましたが、あなたが成し遂げたことにより、我々が“400万人の監督”(コスタリカの人口は約480万人)となるのではなく、チームをサポートするほうがいいのだということに気づきました」
手のひら返しと言ってしまえばそれまでだが、コスタリカの人々が自分たちの非を認めたことにより、代表チームと国民は今まで以上の一体感を得ることができたと言えるだろう。
これまでの4試合で個人的に最も印象に残っているのは、国歌斉唱の際、コロンビア人のピント監督がコスタリカ国歌を口ずさんでいることだ。コスタリカの人々だけでなく、指揮官もしっかりと歩み寄りを見せていることをうかがわせるこのシーンに、コスタリカの快進撃が決して偶然の産物ではないことを感じ取ることができた。
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