「レーブ時代の最も弱々しい成果の1つ」
ビルトはアルジェリア代表との一戦を「我々のイレブンは君たちの最も弱々しいW杯の成果を示した。そしてレーブ時代の最も弱々しい成果の1つである」として、かなり厳しい評価である。
そして準々決勝を、金曜日に強いフランス人たちと対することは明らかである、といったように記した。来たるフランス代表との一戦に向けて危惧を抱いているようだ。
同誌は開始後15分のサイドバックのバランスを問題として取り上げている。左SBのヘーヴェデスと右SBのムスタフィが1度も1対1の局面で勝てなかった事例とムスタフィが味方と呼吸が合わなかったことを挙げて、「危険が高すぎる!」としている。
続いて、アルジェリア戦でシュバインシュタイガーがケディラに代わって先発したことを「全ての希望に反して」とした。
ビルトによれば、「世界最高のサイドバックの1人であるラームをミッドフィールドでプレーさせている点で、レーブは頭が固い。よってシュバイニかケディラにとってポジションが1つしかない」とのことである。
そこでムスタフィの負傷交代によって、シュバインシュタイガーとケディラが共にプレーしたことと、ラームが本来のポジションに戻ったことを評価しながら、「ヨギ、準々決勝でもまたこうしてくれ」と嘆願している。
そしてシュールレと並んで絶賛されたのは、ゴール前を何度も飛び出してピンチを凌いだノイアーだ。「偉大なノイアー」、「スーパー・ゴールキーパー」とビルトでは威勢のいい言葉が並ぶ。
デュッセルドルフ・エクスプレスもノイアーを「リベロ」として、「バイエルンのキーパーは完璧でモダンなゴールキーパーの1人である」と賛辞を惜しまない。
いずれにせよ、決勝トーナメント1回戦を終えて、ドイツメディアが「ハラハラ」している様がこちらにも伝わってくる。
【了】
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