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日本代表、4年後へ向けた3つの課題。「自分たちのサッカー」「戦術理解度」「無意味な親善試合」

text by 植田路生 photo by Getty Images , Asuka Kudo / Football Channel

コロンビア戦、攻撃は機能していたか?

 90分間をどうマネージメントするのか。試合の局面によって最も有利な戦い方を選択し続けることができるか。試合の目的は「勝利」だ。「自分たちのサッカー」はそのための手段であり、それを目的化してはいけない。

 ザッケローニ監督が当初掲げていたコンセプトは「バランス」。そして3-4-3を含め、戦い方のオプションも模索してきたが、どういうわけか“攻撃一辺倒”になってしまった(選手の主張を優先したのか、あるいは協会からの要求なのか…)。

 新チームに求められるのは、試合における柔軟性、しなやかさだ。スタイルの構築には時間がかかる。結果を出しながら、一歩一歩積み重ねていかなくてはならない。「自分たち」を貫いて結果を出せるのは、ブラジル、スペインなど限られた強国だ。あと4年でそこには追いつけない。

【課題2】戦術理解度の低さ

 本田圭佑は随分前からチーム強化のために「個を高める必要がある」と説いていた。だが、個の力はW杯までに十分な域に達しなかった。それは単純なボールの扱いやスピードを上げる、シュート精度のアップだけではない。

 コロンビア戦、1点をリードされた場面で日本は攻撃の圧力を強めた。にもかかわらず、前半ほどチャンスはつくれず、空転した。人数はかけていたが、何人もが最前線の同じラインに揃ってしまい、誰も深みをつくる動きができていなかった。

 攻めなければ、という焦りはあっただろうが、引いてボールを受ける、空いたスペースに走り込む、裏へ抜けてラインを乱す、というごくごく簡単なプレーもできず、コロンビア守備網に絡まり続けた。

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