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カメルーン対クロアチアにも当てはまる部分が――。得点傾向から見る八百長試合の傾向

text by 編集部 photo by Getty Images

カメルーン対クロアチアは?

 ヒル氏は前述のように八百長が起きる試合を分析・検証した。カメルーン対クロアチアの得点を振り返ってみよう。

カメルーン対クロアチアにも当てはまる部分が――。得点傾向から見る八百長試合の傾向
この試合、カメルーンのソングは退場【写真:Getty Images】

 11分:オリッチ
 48分:ペリシッチ
 61分:マンジュキッチ
 73分:マンジュキッチ

 得点を見ると、序盤ではあるが先制点は11分。だが、試合終盤にゴールは生まれず、なおかつクロアチアは4ゴールを決めている。サッカー賭博において「4点」に賭けることは、一般的には大穴狙いだ。

 もちろんこれをもって「クロ」と言い切ることはできない。単なる傾向の分析に過ぎない。しかもこの試合、カメルーンのソングは退場している。レッドカードについてヒル氏はこんな分析をしている。

『選手の審判も八百長試合で、退場処分をあまり使っていないことが分かった。汚職者がどちらであっても、大した違いはない。腐敗した審判は19%の割合でレッドカードを出すが、それは通常の八百長ではない試合とほぼ同じ割合だ。八百長選手は正直にプレーしている選手よりもレッドカードを受ける確率が低いと見られる』

 果たして、この試合で不正はあったのか。FIFAによる調査結果を待ちたい。

【了】

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【目次】
第一章 八百長の仕組み
第二章 登場人物:汚職者
第三章 選手と審判
第四章 汚職のシステム など
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