イスラム教の選手はラマダンの時期。ピッチコンディションも不安
もうひとつ、試合前日の29日からイスラム教信者が年に一回行う約1ヶ月間の断食「ラマダン」が始まった。日の出から日没まで一切飲食をしないという儀式だ。
フランス代表にもベンゼマ、サニャ、シソコら数人のイスラム教信者がいるが、チーム側は「個人の判断に任せる」とし、サニャはすでに「自分は今回は行わない」と会見で明言している。
ちなみに、前戦のエクアドル戦では、「ピッチコンディションがデリケートなため」というFIFAからの通達により前日に試合会場マラカナで練習することができなかったが、今回のナイジェリア戦も同じ理由で本戦前に会場の感触を試すことができない。
もちろんこれは相手のナイジェリアにとっても同じ条件だが、スコールの影響もあって今大会ではピッチコンディションの悪さがあちこちで指摘されている。しかし、それらの条件面も合わせたすべてに順応することも試合の一部だ。
グループリーグの3戦は、平均1500万人、視聴率にして60%がテレビ中継を見守り、エクアドル戦では1万人がマラカナに応援に駆けつけた。
8強入りをかけたナイジェリア戦は、さらに多くの人々がお茶の間から声援を送ることだろう。
【了】
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