パリ祭の軍事パレード日程を変更も? 「優勝」の2文字がちらつき始める
その一方で、選手の間からは「ここまで来たら目標は優勝!」という声も出始め、すでにサニャとシュナイデルランが公に発言している。
それについて聞かれたデシャン監督は「私自身は彼らから聞いていないが、上等じゃないか。事実なんだし」と鷹揚に構えつつ、「それだけのやる気は必要だ。しかし現実的には、このナイジェリア戦に全力で臨むこと。先のことを見越しすぎても良い事はない」と、これ以上、期待感だけが先走りすることのないよう釘を刺している。
しかし、そんなデシャン監督の思惑とは裏腹に、政府側もすでに「決勝進出となった場合」に備えて協議しているという。
というのも、決勝戦の翌日7月14日はフランス革命記念日(パリ祭)で、フランスにとっては年でもっとも重要ともいえる祝日。この日は、大統領夫妻臨席のもと、シャンゼリゼ大通りで軍人たちのパレードが行われるのが恒例行事となっている。
オランド大統領は、フランスが決勝進出した暁にはリオに出向いて現地で応援することを決めているが、そうなると14日のパレードまでにフランスに戻って来ることはできない。
そこで、この歴史的行事を「1日ずらして15日にできないか」という革新的な案が検討されているという。
「今から考えても仕方ないので、その時が来たら、真剣に考えて答えを出すよ」とラテン気質丸出しのオランド大統領だが、このような話題が出ることも含めて、じわじわとながら確実に人々の思いには「優勝」の2文字がちらつき始めているといえそうだ。