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韓国メディアがW杯を総括。「“サッカー強国”の幻想に取り憑かれていた」。監督評価も手の平返し「人事の惨事」

グループリーグ敗退を受け、韓国メディアが自国代表を総括した。当然のことながら厳しい論調が並んだ。結果を出せなかったパク・チュヨンへの批判は多くあり、彼を起用したホン・ミョンボ監督も非難されている。

text by 呉承鎬 photo by Getty Images

「10人の相手に敗れたことで、最後の瞬間まで屈辱的だった」

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批判に晒されているパク・チュヨン【写真:Getty Images】

 韓国は16年ぶりに1勝も上げることができないまま、W杯を去ることになった。1分1敗の成績で迎えたベルギーとのグループリーグ最終戦。前半終了間際にベルギー選手が退場したことで、後半は11人対10人の数的優位に立った韓国だったが、78分にゴールを許し、結局0-1で敗れた。勝ち点1のグループ最下位。韓国メディアはふがいない自国代表に対して、厳しい論調をぶつけている。

『Nocut News』は、「韓国サッカーのW杯史上、最悪の敗戦ではないだろうか」と、ベルギー戦を振り返った。そして、「後半32分にヤン・フェルトンゲンのゴールが決まった瞬間、アルジェリアとロシアの試合結果を見守る必要もなかった。選手たちは懸命にプレーしたが、むしろ10人の相手に敗れたことで、最後の瞬間まで屈辱的だった」と報じた。

 同じく『sportal korea』も、「選手一人ひとりの実力差が大きかった。ベルギーは10人で試合を行ったが、まったく劣勢ではなかった。組織的に動いて韓国を攻略し、勝利ももぎとった」と完敗を認めている。

 今大会の敗因を守備力と見るメディアもある。「“満身創痍”の韓国の守備」と見出しを打った『mydaily』は、ベルギー戦での韓国守備陣を「右往左往する姿」と表現。「大会前の親善試合から不安を見せてきた守備陣は、本大会でも問題点を修正できずに、グループリーグ敗退の第一原因となった」と批難した。

 もちろん敗因は、守備だけにあるわけではない。特に風当たりが強いのは、第1戦、第2戦とワントップで先発出場したパク・チュヨンだ。

『スポーツ東亜』は、「ロシア戦、アルジェリア戦の2試合を通じて、パク・チュヨンは無得点に終っただけでなく、シュート数もたった1本という最悪の不振を見せた。ホン・ミョンボ監督は、“パク・チュヨンは守備の部分で自分の役割を果たしてくれた”とかばったが、それがさらに大きな非難を呼んだ。“守備型ストライカー”という表現が誕生したのもこの頃だった」と皮肉っている。

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