「イエス!ミュラー、オレたちはお前を愛している!」
レシフェの地でドイツ代表がアメリカ代表を1-0のスコアで下して決勝トーナメント進出を決めると、翌日の朝刊では、またミュラーが雄叫びを上げた。
「トーマス・ミュラーがアメリカ人たちを打ち負かす(Thomas Muller macht die Amerikaner nass)/ ライニッシェ・ポスト(RHEINISCHE POST)」
「もう1度ミュラー(schon wieder Thomas Muller)/ルール・ナッハリヒテン(Ruhr Nachrichten)」
「イエス!ミュラー、オレたちはお前を愛している!(YES ! Muller, We love you ! )/デュッセルドルフ・エクスプレス(Dusseldorf EXPRESS)」
ドイツ代表はグループGを1位通過することとなり、決勝トーナメントへの進出を決めたが、次の対戦相手がアルジェリアということもあって、各紙とも論調はどこか淡々としたものとなった。ライニッシェ・ポスト、ルール・ナッハリヒテンともに「最初の段階へと到達する」として、大国ならでは、落ち着いた様子である。
ライニッシェ・ポストは、対アメリカ戦におけるドイツ代表のサッカーを「安全なパス回し、機会を伺ったばらつきのある緩急、そして広がりを持ったダイアゴナルパスを通した切り替え」と評した。
それを持って序盤のボアテングからのゴールチャンスが生まれたとしている。ルール・ナッハリヒテンは「再三、強いバスティアン・シュバインシュタイガーが探し求められた」と、ケディラに代わって入ったシュバインシュタイガーを高く評価した。