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英国人記者が見た日本代表。弱いメンタル、脆すぎる自信、間違えた戦術、JFAからの無理難題

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

ワンパターンでは勝てない現在のサッカー界。それでもJFAは要求

 
 もちろん、日本に可能性が無かったとは言わない。前半の段階では、いくつかの大きなチャンスは作れていた。

 ただ、彼らはプレッシャーの下で落ち着いたプレーが出来ないことが多かった。ゴールを奪いたいならば、大久保嘉人、香川真司、柿谷曜一朗は自身のベストパフォーマンスを見せる必要がある。

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ハメス・ロドリゲスのゴール前での冷静さ【写真:Getty Images】

 コロンビアが3-1、4-1としていく姿と比べると、日本の選手たちは冷静さが不足していることが浮き彫りとなった。ハメス・ロドリゲスの美しいループシュートは、両チームの違いを特に感じさせるものだった。

 コロンビアは、1998年以来となる決勝トーナメント進出を最大の目標と捉え、このグループに完璧に対応してきたように見えた。その一方で、相手のことが見えていなかった日本は、初戦で36歳のディディエ・ドログバが投入されただけで揺さぶられてしまった。

 ワンパターンのチームを作ることは簡単だ。そして、この大会がフットボールの最高レベルであることを忘れてはいけない。イタリアと現王者スペインは、同様にグループリーグで敗退している。

 しかし、JFAは日本がスペイン同様のプレーが出来ることを自称し、常に要求しているが、結果を残すことがどれほど難しいことかはすぐに分かるはずだ。(2006年と2014年の類似点は多くの媒体で伝えられている)

 技術的な能力は現代のフットボールに不可欠だ。しかし、それはまた強い決意を持って裏付けられる必要がある。

 ペケルマンのコロンビアは、簡単に日本を敗退させたことでそれを示した。そして、もう一人のアルゼンチン人監督であるディエゴ・シメオネは2013-14シーズンのアトレティコ・マドリーで繰り返し称賛された。

 日本の監督が同じ事を行うことが出来るという時代は、まだまだ遠いようだ。

【了】

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