「日本は、こんなもんじゃない」
また強い日本になってアジアカップにやってくる【写真：Getty Images】
とは言え、このコメンテーターが実況をしながらそう思ったくらいだから、この試合を見た多くの当地のサッカー・ファンも、「何度阻まれても繋いで崩そうとする。そして、それがうまくいかなくなってサイドに流れ、苦し紛れのクロスで跳ね返されるだけ」という日本の戦い方に疑念を覚えたのであろう。
「押してダメなら引いてみろ」。実際、伝統的にはショートパスを繋ぐスタイルを有してきたコロンビアも、今日の日本戦ではカウンターで幾つもチャンスを創り出した。日本には見られない戦術の融通性が、日本がもう一歩、世界レベルでの階段を上るときに必要なものではないかとの大きな示唆となる発言ではなかったろうか。
最後に、来年1月にオーストラリアで開催されるアジア杯の公式フェィスブック・ページで、以下のような書き込みを見つけた。これが、今大会を戦い終えた日本に対する当地の一般的な反応であって欲しいと願い、引用しておきたい。
「日本は、こんなもんじゃない。新しい監督の下、また強い日本になってアジアカップにやってくるさ」
本当に、そうあってもらいたい。
【了】
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