「クリエイティビティ、爆発性、自己主張する力が見つからない」
ドイツメディアの中には、ブラジルW杯を戦う日本代表に対してこれまで以上の「興味、関心」のようなものがあったと言えるだろう。南アフリカW杯を終えて、ブンデスリーガでは1部、2部を含めて10人以上の日本人選手がプレーするようになった。うち何人かはレギュラーを確保するまでになっている。
SportBild誌はグループCの展望について「コロンビアが1位で通過する。日本とコートジボワールが2位を争う」としたように、メディアの中には日本代表に対するちょっとした「期待」のようなものもあったのではないだろうか。
6月24日、日本代表がコロンビア代表とのグループC第3戦を終えて、翌日の朝刊の中に、日本の情報をなかなか見つけることはできなかった。1-4という結果とスコアを考えれば、それも致し方ない。
2014年6月25日付のデュッセルドルフ・エクスプレス誌では、日本対コロンビアの試合で唯一写真とともに取り上げられたのは、モントラゴンだった。そしてコロンビア代表の43歳のゴールキーパーが大きく取り上げられながら、記事の主語は「日本代表」で書かれている。
「日本は泣いて、コロンビアは声を上げて歓喜した」。記事はそう始まる。
「グループリーグ3試合目にもかかわらず、サムライ戦士たち(Samurai-klieger)の中にはクリエイティビティ、爆発性、自己主張する力が見つからない。1ポイントの勝ち点と2ゴールのみで、弱いグループCの最下位で家へと帰る」
0-1となったあとも攻撃は当たり障りがないといったようなことが書かれて、「岡崎慎司が16強へのわずかな希望を呼び起こす。マインツの選手はヘッドで同点ゴールを決める」とされる。
「しかし、日本代表は躍動をもぎ取ることができない」