「目標を変えると言ったつもりはないし、世界一を諦められない」
「実際コロンビアに挑んで、我々の個以上に相手が上回っている現実、それを補うために我々が相手以上に人数をかけないと自分らしさを出せないことも分かりました。
コートジボワールとの第1戦はそれができなかったし、攻撃では満足のいく形には持っていけなかった。そういうことはホントに1年や2年で解決できる問題なのかを自問自答しながら、何を努力すべきなのかってことから考えないと。
今まで4年間やってきても大きく間違っていたし、結果としてついてこない難しさ。それをすごく感じましたね」と、短期決戦のブラジル大会の持っていき方を悔やむ部分があるようだ。
とはいえ、本人も話している通り、今回直面した課題の答えを見つける作業は一朝一夕にはいかない。2018年ロシア大会への4年間は違ったアプローチが必要ということだけが、現時点で本田が分かっていることだ。
その解決策を見出し、4年かけて努力したとしても今回のように再び世界の壁に跳ね返されるかもしれない。それでも彼は「世界一」という壮大な目標を諦めるつもりはないという。
「僕は目標を変えると言ったつもりはないし、世界一を諦められないということは前にも言いました。むしろ世界一のための作業が過去4年間違っていたならば、正解は何なのか…。それをもう一度、一から見つけたいと思っています」
本田が屈辱から懸命に這い上がろうとする姿勢は、きっと新たな日本代表にもプラス効果をもたらすはず。ブラジルで直面した全てを糧にして、彼は前進し続けるしかないだろう。
【了】
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