日本の7/17回(41%)に比べてコロンビアは4/9回(57%)
「コロンビアとハメスが抜き去った」(マルカ紙)、「ハメスとジャクソンがなぎ倒す」(アス紙)、「ジャクソンのリズムでゴール祭り」(スポルト紙)といった具合に、日本対コロンビア戦について、スペインメディアはコロンビア代表中心に見出しをつけた。
進出を賭けて勝利を狙いフルメンバーで臨んだ日本代表が、進出を既に決めており通常スタメンを3人しか据えなかったコロンビア代表にいいように翻弄されたのだ。「1軍半以下」で組まれたコロンビア代表の活躍に世界が拍手を送るのは道理だろう。
では、スペインメディアは日本代表をどう評価したのか。
「日本代表はボールを手にしていた。だが、ギリシャ戦と同様に最も大事なものに欠けていた? ゴールだ」
マルカ紙の日本代表に対する指摘は簡潔だった。“得点不足”だ。正確には攻撃力というよりは決定力不足なのでは、と思わせるデータを示したのはアス紙だ。同紙は日本とコロンビアのシュート数を表にして選手別に表示して分析した。
こういったデータ自体はスペインメディアが好んで掲載するもので、別に目新しいこともないが、その結果は現実を如実に突きつけていた。日本代表は90分間の試合で、実に11人もの選手がシュートを放っており、試合を通して17回ゴールにボールを放っていた。
一方のコロンビアは、日本の5割弱に当たる9回。シュートを放った選手は7人だ。だが、ゴールを捉えた数は日本の7回(41%)に比べてコロンビアは4回(57%)。数より質で優位に立っている。