「もう一人のモレノだ。スアレスへの措置はスキャンダラス」
「これは恥ずべきことだ! スアレスは僕を噛んで来たんだ。審判も見ていたというのに『故意じゃない』なんてことを言う」。プレー中、スアレスに噛まれたキエッリーニは激高した。
「どうせイタリアの失敗が騒がれるんだろうけど、僕らの敗退はジャッジに左右されたからだ。マルキージオの退場の原因となったジャッジはさらに酷く、お笑いだ」。プランデッリ監督も同調する。
「向こうはまともにシュートを打って来なかったのに、こんな敗退は馬鹿げている。レッドカードに値するようなファウルはなかった。一方でキエッリーニについた(スアレスの)歯形は確認した」と呆れた様子で語り、「ジャッジに左右された? もちろんだ」と語っていた。
「もうたくさんだ。キエッリーニのようにDFがちょっと激しく当たってくれば、犬みたいに噛み付いてくるなんてあり得ない」。ガゼッタ・デッロ・スポルトの、スアレスに対する寸評の一節である(評点は3)。
同紙はまた、ロドリゲス主審も激しく非難。「もう一人のモレノだ。スアレスへの措置はスキャンダラス、マルキージオへのレッドカードも不正だ」。2002年日韓W杯韓国戦の記憶を引っ張りだし、あのバイロン・モレノになぞらえて報じていた。
しかしスアレスのことも、ロドリゲス主審のことも、話題のほんの一部でしかない。メディアの批判の焦点は、イタリア代表の失態そのものに当たっている。「LO SFASCIO(『崩壊』ガゼッタ・デッロ・スポルト)」「AZZERATI(『ゼロに戻せ』コリエレ・デッロ・スポルト」)という見出しを掲げていた。