「結局、選手の根本は自分のチーム」
シャルケでプレーする内田は、確かに日本代表にいる時よりはるかに輝きを放っている。自分の持ち味である攻撃参加を積極果敢に見せ、守備面でもリベリー(バイエルン)らトップ選手を完封している。なぜ日本代表ではそういう働きを見せられないのか…。内田はずっと悩んでいたことを明かす。
「自分はシャルケの方がいいプレーできるんだけどね(苦笑)。なんでかな…。そこはね、ずっとこの4年間の悩みでしたけどね。そこが分かっていたら大して(悩まない)。
(後ろにヘベデスがいたり、前にファルファンがいたりするから?)いやいや、そんな周りの問題じゃないです。
代表っていうのはいろんな国に行っている選手がパッと集まって戦うもの。W杯もそういう大会。結局、選手の根本は自分のチームですからね」と本人も抱え続けてきた違和感を吐露した。
そういう割り切れない気持ちが拭いきれなかったから、テレビインタビューで「代表引退を考えている」という爆弾発言をしたのだろう。ただ、一方で「このまま(代表を)下の世代に任せるのもどうかと思う」ともコメントしており、内田自身の胸中は揺れ動いているようだ。
ならば、しばらく代表から遠ざかってシャルケでのプレーに専念し、自己研さんを計りながら、日本サッカーを客観視する時間を持つのも一案だ。
いずれにしても、内田が今大会の日本代表の数少ない希望となったのは確か。それは彼自身にも、日本サッカー界にも大きな意味のあることといっていいだろう。
【了】
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