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「W杯に出られる幸せを噛みしめて」。吉田が語った覚悟。コロンビア戦勝利へ「走れなくなるまで走る」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「とにかく、勝ちにこだわりたい」

「明日は最悪、自分たちの形が出なくても勝てばいい。勝てばまだ自分たちの形を出すチャンスはあるわけで、負ければ終わりだし、すごくシンプルだと思います。

 もちろん理想はあるし、いつも自分たちがやりたいと考えているサッカーを出して快勝することがベストですけど、相手がいるスポーツだからどうなるか分かんない。

 実際に(ボール支配率が低くて勝った)オランダもそうだし、スペインもこけたし、どうなるか分かんない。その中でも泥臭く価値をもぎ取っていくことも必要だと僕は思う。

 とにかく、勝ちにこだわりたい。ここまで来て勝ちにこだわらないやつもいないけど、こだわるのは当たり前だと思います」と吉田は代表に入れなかった数多くの選手たちのことに思いを馳せながら、大事な一戦を戦うという。

 コロンビア戦で彼がやらなければならないのは、まず相手をできる限り無失点に抑えること。加えて攻撃面で起点になることだ。

 ザッケローニ監督はここ2試合を振り返って「プレーのスピードが上がらない」と困惑した表情で繰り返しているが、それを改善するカギを守備陣が握っていると吉田は考える。

「ビルドアップでもうちょっと後ろからスピード、テンポを上げることで前に余裕が出てくると思うし、いかに勇気を持ってボールを前につけられるかが大事になってくると思う。

 そこで(パスの本数を)短縮できるかが前の選手の余裕につながる。そこはディフェンス陣とも話しましたし、自分も意識してやっていきたいと思います」

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