不気味な存在、キンテーロ
しかし、気になるのは、コートジボワール戦に途中出場してチームの2点目を決めたMFフアン・キンテーロの存在だ。
絶対的な司令塔であるハメス・ロドリゲスと同じコロンビアの国内クラブ、エンビガドFCで育った21歳のキンテーロは、2013年からFCポルトに所属。同クラブはハメス・ロドリゲスが欧州で頭角を表したクラブでもあり、キンテーロは兄貴分の軌跡をなぞるようにキャリアを重ねている。
左利きの司令塔という特徴も共通しており、ハメス・ロドリゲスが2011年のワールドユースで3得点を挙げて活躍すれば、やはりキンテーロも2013年のワールドユースで3得点を挙げて追随している。
コートジボワール戦では、そのキンテーロが、左サイドハーフに入ったストライカータイプのビクトル・イバルボに代わって出場。ピッチで多くボールに触りながら、イバルボとは違う持ち味を出し、ハメス・ロドリゲスと共にダブル司令塔として攻撃のバリエーションを増やした。
決勝ラウンドでの戦いを見据えると、コロンビアが、このキンテーロを組み入れる戦い方を積極的に試す可能性も十分に考えられるだろう。