警戒すべき、ハメス・ロドリゲスとクアドラード
勝利への渇望を口にする一方、ペケルマン監督は、日本戦で数人のメンバーを入れ替える可能性を示唆している。
「明日は少し違ったメンバー構成でプレーするかもしれません。変わったとしても、全員が良い状態でプレーできるメンバーであることは間違いありません」
コートジボワール戦で負傷した38歳のセンターバック、マリオ・ジェペスは欠場が濃厚。また、ギリシャ戦でイエローカードを提示されたボランチのカルロス・サンチェスも、日本戦でもう1枚受けると出場停止処分が下るため、温存する可能性が高い。
GKは少し微妙だが、43歳でW杯最年長出場記録を樹立しようとするフェリド・モンドラゴンが、ダビド・オスピナに代わってスタメン出場を果たすかもしれない。
その他のポジションは主力選手がそのままプレーすることが予想されるが、コロンビアにおいて最も注意しなければならないのは、司令塔のハメス・ロドリゲスだ。
左足のキックの精度が抜群に高く、インサイド、アウトサイドなど様々なフォームから、タイミングの虚を突くキラーパスを出す。ディフェンスラインを高く保ちたい日本にとって、ハメス・ロドリゲスを自由にすれば、背後に空いたスペースを突かれて失点する可能性が高い。広範囲に動き回る選手だが、まずはこの選手を抑えることが必要不可欠になる。
もちろんコロンビアは、ハメス・ロドリゲス一人を抑えて何とかなるチームではない。
右サイドハーフのフアン・クアドラードは、スピード豊かなサイドアタッカーだ。鋭い突破だけでなく、自陣から縦パスを引き出し、展開していくプレーも上手い。コロンビアの攻撃の組み立ては、クアドラードがプレーする右サイド側を経由するケースが多い。日本としてはその流れを防ぐ必要があるだろう。
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