世代交代を進めた名将ペケルマン
(取材はW杯開幕前に行った)
――W杯出場は16年ぶりです。長い低迷を乗り越え、何が一番変わったと思いますか。
「変わった部分としては、世代交代がうまくいったのではないかと思います。今まではベテラン選手が多く、そこメンバーでW杯の本戦出場に向けて予選に挑戦してきましたが、残念ながら本戦出場が叶わなかった。
ただ、今回の予選で変わったのは世代交代です。もちろん、ヨーロッパでプレーしている選手もいっぱいいるので、良い選手たちが集まりながらしっかりとプレーできています。コンビネーションもすごく良いと思うし、個人能力の高い選手たちも多い。
個人の能力をふんだんに発揮するなかで、チーム・グループとしてもまとまりがある印象もありますね。W杯本戦でも、良い成績を残してほしいという希望があります。コロンビアの全国民がそう願っていると思いますね」
――世代交代を行ったのはアルゼンチン人・ペケルマン監督ですが、彼のサッカーの強みはどこに感じていますか。
「先ほど世代交代の話をしましたが、自分も2008年に代表に選ばれました。これは2010年の南アフリカW杯に向けての招集でした。そのときも世代交代に徐々に着手していましたが、当時はチームとしてのまとまりが今ほどはなく、結果も出ませんでした。
ペケルマン監督が就任してから、そこが変わりました。彼のストロングポイントとしては、チームのフィロソフィー、チームのスタイルややり方をコロンビア代表にフィットさせたこと。その部分が彼の強みだと思っています」