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避けたいドイツの二の舞い。8年前を知る男・遠藤の決意「死に物狂いでやるような雰囲気に自分たちで持っていきたい」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「今まで築き上げてきたものを素直に出せばいい」

「今回もここ2戦で最高のプレーを出せていないけど、最高のプレーを出す準備はしていますし、モチベーションは高いですし、何より自信を失わないようにしないと。いいイメージを膨らませておくことも必要だと思いますし、チーム全体が死に物狂いでやるような雰囲気に自分たちで持っていきたいと思いますね」と遠藤は最後の最後だけは8年前とは異なる結末に持っていこうと懸命にもがいている。

 そのためにも、まずはメンタル的に前向きになることが重要だと彼は言う。

「勝たないことには何も起こらないのは事実。ここまで来たら、今まで築き上げてきたものを素直に出せばいいと思いますし、もちろん相手もいるので僕らの特徴を消してくると思いますけど、そんなことは気にせず、自分たちの全てを出すという気持ちでいいと思います。

 メンタル的に落ち込んでもいいことはないですし、悪いイメージばかりを持っても、それがチームに伝わっていくと思うので、今は前を向いて、90分間、全員で持っているもの全てをぶつければいいんじゃないかと思っていますけどね。

 いい時は頭も冴えているし、体も動いている。自分たちがボールをキープする時間も長くなる。そういう形を出せればいいと思いますし、こういう大会で自分たちのよさをそう簡単に出せるとは思っていないけど、自分たちが主導権を握るような形になれば、自然とそれが出てくる。

 ギリシャ戦も11人対11人のときは普通にやれていました。もっとスピーディにやるところはやらないといけないと思っていましたけど、まずは自分たちがいかにボールをキープして慌てずにやっていくかってことが重要。

 それは出ているメンバー、ボールを持っている選手が判断すること。むやみに突っ込んでも意味は無いですし、攻撃時はしっかりとタテも横を広く使えるようにすれば、よりチャンスは作れるんじゃないかって思います」

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