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【W杯・試合採点】ポルトガル対アメリカ(グループG)

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

ポルトガル対アメリカ 寸評

 グループG、ポルトガル対アメリカの一戦は、早い時間帯に試合が動く。前半5分、なんでもないクロスをアメリカのキャメロンがクリアミスする。そして、そのこぼれ球を、ナニが押し込み、ポルトガルが先制に成功する。

 しかし、その後、優勢だったのはアメリカ。特に右サイドバックのジョンソンが度々攻め上がり、ロナウドが守備しないために空いた穴を突く。しかし、スコアは動かず、前半はそのまま1-0で折り返す。

 後半になって、ポルトガルは、4-3-3の左ウイングだったロナウドを前線におき、左サイドにメイレレスをおく4-4-2に変えることで、穴をつかれることはなくなる。

 試合は停滞するかと思われたが、後半19分、アメリカのジョーンズが、キーパーが動けないほどの、強烈なミドルシュートを決めて、同点に追いつく。すると、81分にも、デンプシーがクロスを押し込み、アメリカが逆転に成功する。

 せめて追いつきたいポルトガルだが、組織での崩しがほとんどなく、手詰まり状態。試合はそのまま終わるかと思われた、後半50分、ラストプレーで、ロナウドが放ったアーリークロスに、途中出場のバレラが頭で合わせて、ポルトガル同点。試合はそのまま終了し、2-2のドロー。ポルトガルはわずかながら、決勝トーナメント進出の可能性を残し、アメリカは決勝トーナメント進出決定を次戦に持ち越した。

(文:内藤秀明)

【了】

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