「失敗に終った香川のドログバ挑戦」
決して多くはなかったが、チャンスもあった日本。その中でも後半23分、ゴール前に走りこんだ大久保にクロスが入ったシーンは、決定的な場面だった。しかし、大久保の放ったシュートは、大きくゴールを外れてしまう。それを「富士山シュート」(『アジア経済』)、「大気圏シュート」(『イルガン・スポーツ』)と皮肉るメディアもあった。
大久保以上に韓国メディアが注目している日本人選手といえば本田と香川だが、「本田も香川も日本の救世主ではなかった」(『mydaily』)と厳しい評価が大半だ。
同記事では、本田について「90分間で9.28kmを走り、4本のシュートと59本のパスを記録した。しかし、前半29分のFK以外は、チャンスを作ることはできなかった」とし、香川についても「3.8kmを走り、シュートは1本もなかった。後半の中盤以降、守備を重視したギリシャの肉弾防御を攻略することはできなかった。グループリーグ2試合で、見せたものはほとんどなかった」と見解を示した。
そして、「二人の存在感は微々たるものだった。香川は1本のシュートもなく試合を終え、本田も試合の流れを変えることはできなかった」と締めくくっている。
特に、後半途中出場した香川に対しては、「失敗に終った香川のドログバ挑戦」(『Nocut News』)と独特な視点で論じるメディアも。
「コートジボワールとの初戦でシュートとクロスを1本も記録できず、敗因と指摘されていた香川は、2戦目もこれといった活躍を見せることはできなかった。結果を残せていれば、ドログバになれた香川。彼の挑戦は失敗し、パロディに終った」と記述した。
テレビ中継の解説者として出演したアン・ジョンファンが「今回のW杯で最もつまらない試合かもしれない」と述べていたが、日本が持ち味を活かせなかったと振り返る韓国メディアは少なくない。彼らの指摘を受けるまでもないだろうが、日本にとってはやはり「“敗戦”に近い引き分け」(『スポーツtoday』)だった。
【了】
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