ナイジェリア対ボスニア・ヘルツェゴビナ 寸評
グループF、ナイジェリア対ボスニア・ヘルツェゴビナの一戦は、ボスニアが、サイドバックにウイングの選手を配置する等、攻撃的な選手選考をしたため、試合をほとんど支配する。しかし、ナイジェリアの身体能力を活かしたカウンターも強力で、魅力的な試合になった。
最初の決定機は、前半21分、ジェコがオンサイドの状態から抜け出し、ネットを揺らすも、オフサイドの判定が下る。ここまで、PKの判断など、微妙なジャッジはあったものの、完全な誤審によってスコアに影響が出るのは今大会初。この件は、今後のテクノロジー導入の是非を決める大きな一件になるかもしれない。
しかも、ジェコの幻のゴールの直後、またもや審判がスコアに影響を及ぼしてしまう。前半29分、ナイジェリアのエメリケが、手を使って相手を押しのけて突破するが、ノーファール。エメリケのクロスを、オデムウィンギーが決めてナイジェリアが先制する。
その後、ボスニアは、何度もナイジェリアゴールに迫るが、スコアを動かせず、1-0のまま試合終了。ナイジェリアが勝ち点3を積み上げた。
審判の件に加え、ナイジェリアの選手が露骨な時間稼ぎをしていたのもあって、少し後味の悪い一戦になってしまった。
(文:内藤秀明)
【了】
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