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なぜ10人の相手を崩せなかったのか? キャプテン長谷部が語るギリシャ戦で足りなかったこと

勝ち点1を分け合った日本対ギリシャ。長谷部誠は相手が退場したことでより難しくなったと語る。本来、数的優位で有利となるはずが相手の術中にはまってしまった要因とは。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

初戦に続いて先発。序盤はボール回しにも意欲的に参加

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長谷部誠【写真:Getty Images】

「とにかく自分たちの中では心身ともに最高の準備ができたと思います。それでもピッチで表現できなかったのは、自分たちの未熟さや、試合の中でうまくいかない時の修正能力が足りなかったのかなと。ピッチの中でリーダーシップを取るのは自分の役目だと思うし、そういう意味では責任を感じます」

 14日の2014年ブラジルW杯初戦・コートジボワール戦でショッキングな逆転負けを喫した2日後。ベースキャンプ地のイトゥでキャプテン・長谷部誠はチームを勝利に導けなかった自分に悔恨の念を抱いていた。

 しかし、4年前の南アフリカでベスト16入りを経験している彼は、切り替えの重要性を熟知しているはず。そういう意味でも19日の第2戦・ギリシャ戦(ナタル)でチームを力強く鼓舞してくれると期待された。

 ボール支配率を高めるために、遠藤保仁の先発も予想されたこの試合だったが、ザッケローニ監督は初戦同様、長谷部と山口蛍のボランチコンビをスタメン起用した。

 相手の圧力を受け、下がり過ぎた反省を踏まえ、この試合は序盤から高い位置をキープ。ボール回しにも意欲的に参加し、岡崎慎司の飛び出しを引き出す強気のロングパスも出した。

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