「学もキレキレ。だから準備は整っていると思う」(今野)
「ドリブルをするためのスペースがなかった。相手の誰もがエリアぎりぎりでプレーしていたので、1対1でプレーする場所がなかった。香川も岡崎も大久保も本田もいたので。彼らも1対1になった時にいいプレーヤー。必要だったのはスピードあるパス。パスを受けるためのスピードが必要だった」
ザッケローニ監督はそう説明したが、むしろ1対1で仕掛けることによって相手の守備を混乱させ、周りの選手が突くスペースはより空いて来るものだろう。確かに能力的に考えれば香川も大久保もドリブルができる。しかし、こういう状況では特定のプレーに特化した選手が必要で、齋藤はその資質を備えた選手ではないのか。
もちろん誰かを入れれば誰かを外すことになる。岡崎慎司なのか、本田圭佑なのか、大久保嘉人なのか。難しい選択であることは確かだが、守備を切り崩すという作業に関しては、誰もあの時間帯と状況でフレッシュな齋藤が取って代われない存在ではない。
「僕も1試合目に出なくて、残り組で身にゲームとか激しい練習をしていたけど、みんな調子いいし、学もキレキレ。だから準備は整っていると思う」と今野泰幸。ギリシャ戦は終わってしまったが、コロンビア戦は日本にとって、より総力戦の様相をていしてくる。試合に出た選手も出られなかった選手も下を向かずに準備していくしかない。
「出られないのは悔しいと思うけど、監督も選手を分かった上で起用していると思うし、やるべきことをやるしかないです」
そう語る齋藤は再び明確なイメージを持って3試合目に臨むはずだ。
【了】
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