「プレースキック以外に、彼らがゴールを脅かすチャンスはなかった」
“Zac non sfonda ma resta in corsa”
「ザック成功せず、しかし勝負には残る」
20日付けのガゼッタ・デッロ・スポルトで、日本vsギリシャ戦のマッチレビューに掲げられた見出しである。まだ決勝トーナメント進出の可能性を残しており、希望を残しているような表現ではあるのだが、レビューの本文では日本のパフォーマンスについて厳しく報じられていた。
「今、ザッケローニには問題が降り掛かる。後半まるまる11対10になりながら、粘り強く守ったギリシャを凌駕することができなかった」
そのギリシャについて同紙は「今にも崩れそうな状態でありながら、カラグーニスの投入により勇気を取り戻し、あまつさえ得点機では日本よりも危険なチャンスを創出していた」と評価。
一方日本については、「懸命に組み立てても、慢性的に不正確な面が一つあったので全てをフイにしてしまう。プレースキック以外に、彼らがゴールを脅かすチャンスはなかった」とフィニッシュワークで日本が苦労していた様子をリポート。
「エリアの周りでボールを回しても、仕掛けといえばサイドからのクロスぐらい。それもギリシャのDF陣にとっては簡単に処理出来るものだった」と攻撃パターンの稚拙さが嘆かれていた。