ワン・ツーについてこられない
キム・ジンス「でもワン・ツーやフリーランを狙い続けるうちに、だんだん裏を取れるようになっていきました。特にワン・ツーをうまく使えばいけますよ。ワン・ツーをするためにパスを出して走って、たとえばマークに付かれていてリターンが来なくても、そこで動き直せば振り切ることができます。
ギリシャの武器はロングボールでした。韓国は前からどんどんプレッシャーを掛けていったんですけど、それで自然にロングボールが多くなったのかもしれません。ギリシャの狙いは分かりませんが、前線の3人はキープ力があるし、実際、チャンスも作られましたから。
中盤の選手も、みんな体が強かったです。特に守備をするときの、フィジカルコンタクトの強さを感じましたね。パスもうまかったんですが、チーム自体ロングボールが多かったので、韓国との試合に限っては、ディフェンスラインから中盤につないでビルドアップしていく印象はありませんでした。
試合後、明甫監督から特別な話はありませんでしたが、『アウェイで勝ったことは良かった。本番では今日以上に厳しい試合になるから、今からしっかり準備していこう』と言われました。
ギリシャが韓国との試合で日本戦を想定したかったというのは、事前に聞いていました。韓国にとっても、ヨーロッパ選手の体の強さ、大きさを体感できた。いい経験になりました」
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