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【ギリシャ密着!】キャンプから見えた“堅守の国”の日本対策。ザックジャパンはどう戦うべきか?

text by 清水英斗 photo by Hideto Shimizu , Getty Images

何をトレーニングしていたのか?

 また、コロンビア戦後のギリシャのトレーニングからも、ある程度のことは読み取れる。

 試合翌日の15日は、サブ組中心のトレーニングとなった。ウォーミングアップの後、大きなワンツーで長い距離を走り込み、シュートを打つメニューへ。その後は2つのコートでポゼッション。

 片方のコートで5対2のボール回しを行い、守備側の2人はボールを奪ったら、素早く反対側のコートで待つ3人の味方へパス。自分たちもその中へ入り、攻守交代して5対2。これを繰り返す。狙いは、ボールを奪った後の縦パスの意識付けだろう。その後はダッシュとランニングを繰り返すフィジカルトレーニングの後、ミニゲームを行って終了した。

 16日のトレーニングは、冒頭15分しか公開されなかった。ウォーミングアップの後に行ったのはポゼッションゲームだ。ペナルティーエリアの幅で作られた正方形の中で、5対5を行う。このとき正方形の4つの辺には、それぞれのチームの味方が立ち、コートの中には入れないが、ここでパス回しに参加することができる。

 人数的には常に10対5のようなポゼッションだ。辺に立った選手は、コート内の10人の頭を越えるボールを多く使い、対角の辺へ空中からパスを通す。細かくボールを奪い合う状況から、ミドルパスやロングパスを使って大きく展開するトレーニングをしているように見えた。この後は非公開へ。

 17日のトレーニングも、やはり冒頭15分の公開。この日はウォーミングアップのみで、メニューは何も見られなかった。チーム広報が「あと4分で非公開だ」としきりにメディアにプレッシャーをかけ、コーチも「あと何分でメディアが出て行くんだ?」と確認していた。どうも、見せたくないことをやるらしい。

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