相手の良さ消す。ギリシャでは普通のこと
コートジボワール戦に敗れ、後がなくなったザックジャパン。19日に行われるギリシャ戦は、是が非でも勝ち点3をもぎ取らなければならない。コートジボワールには日本の戦術を研究され、全く良いところを出させてもらえなかった。そこで気になるのは次の対戦相手であるギリシャが、どのようにこの試合に臨むのか。その戦略である。
日本戦を2日後に控える17日、キャンプ地のアラカジュで記者会見に応じたサルピンギディスは、試合に臨むギリシャのメンタリティーについて聞かれ、次のように答えている。
「私たちはすべての選手、すべてのチームをリスペクトして戦う」(ギリシャ代表FWディミトリス・サルピンギディス)
ここで思い出されるのはコートジボワールとの試合後、ザックジャパンの守備がはまらなかった理由について、「相手の前線をリスペクトしすぎた」と語った本田圭佑のコメントだ。さらに「もう少しぶっ飛んだアイデアや、逆にもう少しトゥマッチな(やりすぎなくらいの)リスペクトが必要だったかもしれない」とも付け加えている。
本田が語った「トゥマッチなリスペクト」。自分たちの良さを出すよりも、相手チームの良さを消すことにより強く集中する、という意味だろう。ザックジャパンが押し出すコンセプトとは180度方向が異なる。
しかし、日本にしてみればトゥマッチなリスペクトでも、実はギリシャにとってはそれが普通のやり方でもある。サルピンギディスはさらに、次のようにも語っている。
「日本戦に向けて、一生懸命にトレーニングしているところだ。とても強いチームに対し、最も良い方法を準備している」
――サルピンギディスが語る、最も良い方法とは何だろうか。