「クリスティアーノ、誰?」。ミュラーの賛辞にロナウドを引き合いに
またデュッセルドルフ・エクスプレスは、咆哮するミュラーの写真とともに、ロナウドを挑発する見出しを大きく掲載する。「スーパー・ミュラー! 誰が本当のロナウドだ?」。
SportBild電子版も「クリスティアーノ、誰?」という見出しで始まる記事を掲載しており、ドイツメディアがポルトガル代表との一戦を迎えるにあたってロナウドを過度とも言えるほどに警戒していたのはもちろんのこと、表現の方法としての是非はともかく、ミュラーへの最大の賛辞とも言えるだろう。
そして同紙は、「1990の勝利のようなスーパースタート」とする。1990年に開催されたイタリアW杯の初戦で西ドイツ代表がユーゴスラビア代表に4-1のスコアで勝利を収め、最終的にタイトルを勝ち取ったことを引き合いに出した。「この4-0の勝利は我々にまた夢を見させる」と、4度目の頂点へと大きな希望を抱いている。
試合後のロッカールームで訪れた首相メルケルを囲んだ写真も掲載された。ロッカールームでメルケルは1人のファンのように声を上げて喜んだらしい。ポドルスキによれば、ドイツ代表が決勝へとたどり着いたらもう1度来るとメルケルは告げたという。決勝を終えて、また「もう1度」華やかな写真が紙面を飾る日が来るのだろうか。
ドイツ代表の、夢を現実へと変える戦いが始まっている。
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