大混乱の渋谷では痴漢行為も
6月15日、東京は梅雨時とは思えない憎たらしいほどの快晴だった。
天気とは反対に私の気持ちは晴れなかった。多くのサッカーファンも同じであろう。一大決戦となったW杯ブラジル大会の初戦、コートジボワール戦で日本代表は逆転負け。一時的か長時間かは人それぞれだが、悔しさ、怒り、虚しさ、様々な負の感情が湧き上がったはずだ。
ところがその日のお昼ごろ、東京・渋谷ではおかしなテンションの人々が集結していた。ご存知の方も多いだろう。ここ最近、日本代表戦の日に行われてしまう“渋谷ハイタッチ”だ。スクランブル交差点には多くの人がなだれ込み、誰かれ構わずハイタッチを繰り返すハイテンションな人々がいた。
その中には日本代表のユニフォームを着ている人も多く、サッカーファンの一部であることに間違いはない。そして当事者ではない人々は思うだろう。「負けたのになぜ?」と。彼らは勝敗に関係なく単に騒ぎたいだけなのだ。そのことは過去の記事でも触れた。
私はこのような迷惑行為は止めるべきだと強く思う。勝敗は関係ない。コートジボワール戦の日は、単に迷惑なだけでなく、実際に犯罪も起こっている。
人混みでもみくちゃになるのをいいことに、痴漢行為を犯した者がいたのだ。犯人は40代男性で女性の体を触り、現行犯逮捕されている。この一件以外にも同様の被害はある可能性が高い。SNS上では「胸を触られた」などの書き込みが複数見られた。
海外では日本のサポーターが試合後にスタジアムのゴミ拾いをして賞賛される一方で、国内で起こった愚行。あまりにも残念な無法者たちによる迷惑行為だ。