「グループリーグを突破できるチャンスがまだまだある」
全員が本田のように超越したメンタリティを備えていたら、ヤヤ・トゥーレが出てこようが、ドログバが出てこようが、持ちこたえられただろう。
しかし実際にはわずか2分間で2失点を食らった。こうした精神的な脆さはそう簡単には改善されないと見る向きもある。
それでも、本田の仲間を信じる気持ちは変わらない。
「全てを受け止める必要があると思うし、負けたことに関してはどうこう言うつもりはない。相手が自分たちを上回ったのが全てなので。自分自身がもう少し周りに厳しくあるべきだったとか、そういうことで状況を回避できたとは思っていなくて、もうちょっとぶっ飛んだアイデアが必要。
ちょっとトゥマッチなリラックスとか、むしろそっちだと思う。この前は日本人のいい部分が悪い例として出た。あの1点で勝ちたいという気持ちが強すぎるあまり、ああなってしまった。日本人らしいというか、すごく真面目なチームだから全てに対応しようとしすぎて自滅したのかなと。
どんなチームでもピンチはあるし、どんなチームでも1本はチャンスがある。それを決めれば1点は取れるし、少ないチャンスで優勝するチームもあれば、20本チャンスを作ってかっこよく優勝するチームもある。
我々が狙っているのは理想を貫く方。1本でもチャンスを作っていく。取られても取り返す。そのスタンスを貫けば、俺はやっていけるし、難しい状況も打開できると信じています。
自分は前の選手だから、少しでもプレーの質と量を増やして、相手にとって脅威になること。そしてピッチ上でしっかりと結果を出すことだと思います」と、彼はあくまでも攻撃的なスタイルを貫き、ギリシャを粉砕すると心に決めている。
外国人記者にも「残り2戦で必要なことは?」と聞かれて「Win(勝利)」と即答し、「我々はグループリーグを突破できるチャンスがまだまだあると思っている」と語気を強めた本田。
彼の日本人離れした強靭な精神力にチームメートが追いつくことができれば、ザックジャパン始まって以来の最大の困難を乗り越えられるはず。全てはこの男の左足かかっているといっても過言ではない。
【了】
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