バイエルンのような「パス・マシーン」の姿も
10分、ケディラも上がった右サイドでのミュラー、エジルとのコンビネーションから、ボールを受けたゲッツェがPKを獲得する。ミュラーが決めた。1-0。
31分、ボール奪取後のクロースのサイドチェンジをエジルが受けて、折り返しを受けたゲッツェのシュートからCKを獲得する。クロースの右のコーナキックから、フンメルスがヘッドで突き刺した。2-0。
前半アディショナルタイム、右サイド深くに侵入したラームの折り返しが流れて、逆サイドのヘーヴェデスが相手と競ってこぼれたボールを、クロースがペナルティエリア中央へと送る。ミュラーが押し込んだ。3-0。
36分にはペペの一発退場もあり、前半を終えた時点でほぼ決着がついたと言っていいだろう。
そしてドイツ代表の攻撃スタイルは速攻一辺倒という訳でもない。50分過ぎには、「バイエルン・ブロック」を中心としたパス回しを見せる。3点のリードがあり、かつ相手が1人少ないという状況もあったが、ポルトガル代表を自陣へと釘付けにするパス・マシーンとしての姿も垣間見えた。
77分、シュールレの右からのグラウンダーのクロスを、キーパーのパトリシオが弾いたところをまたもミュラーが押し込む。ミュラーがハットトリックを達成して、ドイツ代表は4-0のスコアでポルトガル代表を粉砕した。
バイエルンの選手たちを中心に据えながら、W杯という短期決戦に特化したスタイルをレーブは構築する。
王座を狙うにふさわしいチームが、トーナメントの頂きに向かって最高のスタートを切った。
【了】
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