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Jリーグ 10年前

「日本vsコートジボワール」プレビュー 指揮官は遠藤と青山を両方「選ぶ」

毎週、週替わりのテーマで議論を交わす『J論』。今週は「W杯初戦。J論的注目選手&注目ポイントはここだ」と題して、各書き手がコートジボワール戦、そしてW杯に向けた注目選手と注目ポイントを説いていく。決戦前日の今回は、代表キャップ140を超える重鎮、G大阪MF遠藤保仁と、Jリーグ王者・広島で磨き抜かれた新鋭MF青山敏弘の起用法を、J論編集長・川端暁彦が考察する。

text by 川端暁彦 photo by Getty Images

スーパーサブ遠藤への疑問符

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遠藤保仁【写真:Getty Images】

 日本時間15日10時に行われるコートジボワール戦が刻一刻と近付いてきた。初戦が決戦であるという認識は多くが共有しているだろうし、力の均衡したこのグループで黒星スタートは相当に厳しい。勝って始まるための術策が求められる。

 その意味で最も難しい人選を迫られているのは、何かと注目される1トップよりもボランチではないだろうか。昨秋の欧州遠征ではボール奪取と機動力に秀でた山口蛍がスタメンに定着した一方で、遠藤保仁が「スーパーサブ」としての適性を示した。途中交代でパスワークのリズムを様変わりさせることのできる遠藤を起用することは、彼自身が守備面でのウィークポイントを抱えていることと合わせて合理的なもので、日本代表は一つの方程式を得たような感触さえあった。

 経験豊富な長谷部と若くてエネルギッシュな山口というコンビで先発し、状況に応じて遠藤を投入するという方程式。オランダ、ベルギーとの試合を通じて山口の成長を確認できたことで、ザッケローニ監督も、恐らく3月のニュージーランド戦までは「スーパーサブ遠藤」にある種の確信を持っていたように思う。

 ところが、長谷部誠の負傷離脱が長引き、復帰したあとの状態も決して良好とは言えないことを受けて、ある種の選択を迫られることとなった。つまり、山口の相棒を誰にすべきかということだ。

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