監督は失望。しかし気持ちは前向き
そんな状況下でも、ポスタコグルー監督は冷静だ。試合後の会見で、選手の頑張りを称えながら試合を振り返った後に、彼はこう付け加えた。
「私は、選手がどれだけ必死にトレーニングを積んできたかを見てきた。だから、何かを得られると望んでいた今日の試合で、何も得られなかったことに正直、失望している。結果はご覧のように、1-3と苦い薬を飲まされることになった。しかし、次がある。前を向くしかない。我々はもっと良くなる」
ふと、「In Ange We Trust」(筆者注:アメリカ合衆国の公式モットー“ In God We trust“をもじったもの)のフレーズが頭をよぎった。かつて、ポスタコグルーが率いたブリスベン・ロアが当地のAリーグで圧倒的な強さで君臨していた時、ブリスベン・サポーターが掲げた横断幕の文言。
アンジと彼を信じて献身する23人の使徒なら、何かやってくれるだろう――。ここまできたら、もう信じるしかない。この思いは、多くのオーストラリア人と共有できるものに違いない。
残り2戦に、国の名誉を賭して臨むサッカルーズから目が離せない。
【了】
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