「今まで通り、やってきたことを出せればいいな」
そうすることで、必ずゴールチャンスは訪れる。それをモノにしてきたから、彼は今季ブンデスリーガで15点をマークした。もちろんポジションは1トップと右サイドで違うが、右にいるからこそ出せるよさというのもあるはず。そこは国際経験豊富な彼ならば、よくわかっているだろう。
「開幕戦のクロアチアを見ていたら、オリッチが左サイドやっていた。カバーニもパリ・サンジェルマンでは右サイドをやっている。彼らの心境までは分からないけど、最後のところでは自分のプレーをしている。それがプロ。
だから自分も犠牲になっているとは思っていなくて、そこでも点を決められれば自分の成長につながる。そういう自分がチームのストロングポイントになると思うので、今まで通り、やってきたことを出せればいいなと思っています」
あくまで犠牲心や献身的姿勢を前面に押し出す黒子のストライカーだが、やはりどこかで目立ちたいという気持ちはある。その証拠に、ブラジルのエース・ネイマールのことを「ああいう星の下に生まれたいな」と羨望の眼差しで見つめていた。
今の岡崎ならそういう存在に十分なれるだろう。地味で地道な点取り屋の才能が、ここブラジルで大きく花開くことを願ってやまない。
【了】
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