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【W杯・試合採点】メキシコ対カメルーン(グループA)

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

メキシコ対カメルーン 寸評

 ワールドカップ2日目。ナタウの地で対戦した両軍は、激しい雨に打たれるなどの、嫌な天気の下でプレー。しかし、メキシコ代表は、ピッチコンディションが落ちても、素晴らしいポゼッションサッカーで、カメルーンを圧倒する。3-1-4-2のシステムで臨んだメキシコは、3バックが質の高い縦パス供給。ウイングバックは、常に高い位置をとって相手を押し込み、中盤は、ドリブルやパスで、タイミングをずらす。そして、2トップは、それらに連動して裏に抜け出すことで、カメルーンDFを翻弄し続けた。
 
そのオフェンシブなサッカーが機能したのもあり、前半のうちにエースのドス・サントスが二度ネットを揺らすも、オフサイドの判定が下り、ゴールは取り消される。やや微妙な判定にチームは苦しむが、後半にようやく先制に成功する。61分、この日、ドリブル・パス共に質の高いプレーで、違いを作り続けたエレーラが、縦パスを受けると相手DFをあっさりかわし、スルーパスを送る。そこに、ドス・サントスが反応し、シュートを放つ。そのシュートは、キーパーに阻まれるが、バスケスがしっかりとつめて、ようやく得点を決める。

 その後、運動量が落ち、スピードダウンしたメキシコは、主導権をカメルーンに奪わる時間帯もあったが、攻撃をシャットアウト。失点することなく90分を終わらせ、勝負強く勝ち点3をもぎとった。

(文:内藤秀明)

【了】

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