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【W杯・試合採点】スペイン対オランダ(グループB)

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

スペイン対オランダ 寸評

 前半はスペイン優勢だった。マンマーク気味に守るオランダに対して、スペインはポジションチェンジを繰り返す。結果、オランダ守備陣のポジショニングは、ややカオスな状態に陥る。結果、オランダは先制点を奪われるが、シレッセンのスーパーセーブもあり、失点をその1点だけにおさえる。

 すると、オランダは、前半終了間際、ワンチャンスをものにする。プリントが精度の高いアーリークロスを送ると、ファン・ペルシーが反応。直接ヘッドでシュート狙い、見事ネットを揺らす。

 このゴールで勢いがついたオランダは、後半に入ると、攻守共に主導権を握る。特に攻撃に関しては、スペインの弱点でもある、高い最終ラインの裏のスペースを狙い続けて、スペインを自滅に追い込む。結果、ロッベン、デ・フライ、ファン・ペルシー、ロッベンが連続で得点を決めることに成功。こうしてオランダは、スペインを相手に、5-1で勝利をおさめた。

 地力はスペインのほうが上だったかもしれない。しかし、ファン・ハール監督は、徹底的にスペインを研究し、チームに対抗策を与え、前回王者を見事倒した。

(文:内藤秀明)

【了】

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