「選手としてのベストの時は過ぎ去った」。黄金世代の最後の戦い
Kicker誌ブラジルW杯特別号は、「Alte Dickhauter」という見出しをつけた。大まかな意味としては「旧知の面の皮の厚いヤツら」となる。簡単に言ってしまえば、曲者揃い、といったところだろう。
Kicker誌は、SportBild誌とは違って、ヤヤ・トゥーレを全面に押し出してはいない。
「時の示す破壊力はコートジボワールというチームをむしばむ。何人かの中心選手は最後のW杯をプレーするだろう。これまで(のW杯)よりも成果を上げられるだろうか?」として、ヤヤとコロのトゥーレ兄弟、ゾコラ、ボカ、カルーといったASECアビジャンのアカデミー出身者たち、「goldene generation(黄金世代)」の最後の戦いと見ている。
Kickerは、チーム、戦術、長所、短所の4項目でコートジボワール代表を紹介した。
チームの項目ではのっけから、「エレファンツはこれまでの大会のような、よりフレッシュな状態でブラジルにはやってこない」とされる。「ドログバ、ゾコラ、コロ・トゥーレ、バリー、ボカは、スポーツ選手としてのベストの時は過ぎ去った」と、少し辛辣な印象さえ受ける。
Kickerはコートジボワール代表に対して、基本的には若返りが上手くいっていないと見ているが、ボランチのセレイ・ディエ、右SBのセルジュ・オリエについては、「Frisches Blut(新鮮な血)」が与えられたとしている。
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