「自分たちが世界で勝つためのサッカーをずっと追求してきた」
4年前の南アフリカ大会では、大会直前にチームが危機的状況に陥り、長谷部は急きょキャプテンマークを託された。しかし、今回のチームは大きな壁に直面することもなく、ここまで来た。その状況の違いを彼自身も冷静に受け止めたうえで、自分たちのやるべきことを追及していくつもりだ。
「前回も自分たちのサッカーを追い求めてきて、直前で多少なりとも戦術を変えてやりました。でも、この4年間は自分たちに合った、自分たちが世界で勝つためのサッカーをずっと追求してきた。このW杯では、日本サッカーが未来もこのサッカーで戦って行くんだというものを示したい。
例えば、メキシコなんかはそういうものをずっと連続して持っている。それを自分たちが作り上げたいって気持ちもあるんで、すごく楽しみですね。自分たちが未来につながるものを残したい。前回も直前はそうでしたけど、非常にワクワクしていますね」と長谷部は温めてきた思いを口にした。
今回の日本代表は特別な選手ミーティングを行うことなく、初戦を迎えることになりそうだ。長谷部自身も「みんな集中して試合に臨むことはできているし、今の状況ではやる必要がない」と言い切る。それだけ今の日本代表は1人ひとりが自立した集団だとキャプテンは考えているようだ。
そんな長谷部の信頼通り、チーム全体が組織的かつ連動して動いてくれるのか……。世紀の大一番は目前に迫っている。
【了】
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