初戦は大事だが、それが全てではない
――それではグループCをどう分析しますか。コロンビア、ギリシャ、日本という拮抗したグループ構成になったのは、良かったのでしょうか、それとも悪かったのでしょうか?
「僕が思うにグループの大本命はコロンビアだ。彼らと同じグループに入ったのは、決して喜べることじゃない。ギリシャと日本はサッカーのタイプはまったく異なるが、どちらも同じ監督が何年間も指揮を執り続けている。選手もお互いによく知りあい、コレクティブにプレーするからコントロールするのは難しい。リーグ突破のためには、相当な努力が必要になるのは間違いない」
――初戦が日本との試合ですが、その後の戦いのためにこの試合が持つ意味は大きいですか?
「もちろん大事な試合であるのは間違いないが、初戦ですべてが決まるわけではないのも、僕はよくわかっている。たとえばスペインは、2010年南アフリカW杯の初戦でスイスに0-1で敗れたが、その数週間後には世界チャンピオンになった。
他方でスイスは、グループリーグの突破すら果たせなかった。つまり初戦で勝利するのは、大会の入り方としては理想的であるし大きなアドバンテージにもなるが、何かを保証するわけではないということだ。
日本に関していえば、本田や香川といった高い技術を持つ優れた選手が中心にいるのに加え、チーム全体がコレクティブでとても興味深い。監督のザッケローニはよく知っているけど、彼も同じことを言っているだろう。優れたチームであるのは間違いない。
僕らが戦う数ヶ月前に、同じ場所(ボードワン国王スタジアム)でベルギーを破っているしね(2013年11月19日、ベルギー2-3日本。今年3月5日にやはり同地でベルギーと対戦したコートジボワールは2点を先行されながら、ドログバとロスタイムのグラデルのゴールで同点に追いつき、引き分けで試合を終えた)」