「自分たちの道は見えている」。攻撃的に立ち向かう覚悟
2010年10月のアルゼンチン戦から3年8カ月。アルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表にとって、最大の山場といっても過言ではないのが、3日後に迫ったブラジルW杯初戦・コートジボワール戦だ。
4年前の南アフリカW杯で日本のエースに躍り出て、2011年アジア杯優勝&MVP、2011年夏の右ひざ負傷と復活、ACミランへの移籍などさまざまな出来事に直面してきた本田圭佑にとっても、この一戦はやはり特別なゲームに他ならない。
「(4年間の準備がある程度、できた充実感があるのか?)いや、そういうことではなくて、いまさら嘆いても目の前の試合は来るし、結果は問われるわけで、満足していることもあれば、満足していないことも沢山ある。
ただ、そういうものは自分たちだけじゃなくて、相手チームも抱えている問題だと思う。完成とは言い切れないまま、お互いぶっつけ本番で、そこで本当に勝敗が分かれる。そういう厳しい世界でずっとやってきているわけなんで。どこも相手は強いし、優勝候補は何チームもいると思いますけど。
相手チームのことを考えると、世界最高峰の選手がFWにも中盤にもいる。4~5人が世界最高と言ってもいいんじゃないかなっていう選手がいる。そういう相手をリスペクトしたうえで、今回の戦いを恐れることなく、自分たちのスタイルを貫くことが基本。
相手のよさを消すのは1つの作業としてありますけど、自分たちのよさが消えるっていうなら、そこはチームとしての統一感を見失わずに。自分たちの道は見えているんじゃないかなと思いますね」と彼はあくまで攻撃的なサッカーで果敢に立ち向かっていく覚悟を胸に秘めているようだ。