絶望しか見えてこない韓国代表。ホン・ミョンボ監督のミラクルを祈る
W杯初戦のロシア戦まで10日を切った今、韓国代表に浮上の策はあるのだろうか。
「現段階でホン・ミョンボ監督ができることは、選手たちの自信を回復させること。逆に言えば、それしかないかもしれません。今から戦術や戦略を練り直すことは難しい。5月末のチュニジア戦では、チームがまだ完成していないと感じましたが、ガーナ戦にいたっても改善されていないところを見ると、急激な変化は望めないかもしれません」
それでも韓国代表は、日韓大会から南アフリカ大会まで、最後の親善試合はすべて敗けており、その教訓を生かしてW杯初戦に3大会連続で勝利してきた。“予防注射”を受けて結果を残してきた実績があるだけに、今回も期待したいところではあるが…。
「W杯初戦のロシアは五分五分の相手と見ています。スコアレスドローか、1点勝負になると考えていますが、韓国が先制された場合、逆転できないと思います。それほど今の攻撃陣には期待できません。
2戦目のアルジェリア戦については、韓国国内では勝てるとの見方が多数を占めますが、彼らの攻撃はスピードがあり、個人技で韓国の守備を崩すこともできる。決して楽な相手ではないと思います。いずれにせよ、今のままではグループリーグ突破は相当困難というのが率直な意見です」
W杯が目の前に迫りながら、絶望しか見えてこない韓国代表。もはや、09年U-20W杯ベスト8、12年ロンドン五輪で銅メダルと、常に本番で結果を残してきたホン・ミョンボ監督のミラクルを祈るしかないのだろうか。
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