キプロス代表戦を分析
ブログでは、先日行われたキリンチャレンジカップ・日本代表対キプロス代表戦で得点をあげた右サイドバック内田篤人について、「彼の姿は、将棋でいえば飛び出したら戻らず、裏を狙われやすい香車とは違い、攻守のスプリントを繰り返し、相手陣内に入ると竜に変わり自在に攻撃参加もする飛車のように見えてしまう」と、その役割を駒の動きに例えていたほどだ。
サッカーと将棋に共通点があるというのは、実は近年注目されつつある。それらの要素を一冊にまとめた本である「将棋でサッカーが面白くなる本」(朝日新聞出版)の著者であるいしかわごう氏は、こう語る。
「将棋の将棋盤というのは、いわば、サッカーのフィールドなんですよ。ならば、盤上に配置された将棋の駒は、サッカーでいえばピッチでプレーする選手ですよね。選手が居なくてはサッカーの試合が成り立たないように、将棋も駒がなければ始まりません。
サッカー選手のポジションやプレースタイルのように、将棋の駒による特性がそれぞれあります。どんなに優れたサッカー選手でも、たった1人で11人を相手にサッカーはできないように、将棋も大事なのは味方とのコンビネーション、つまり連動性です。味方のどの駒を攻めに使い、どの駒を守りに使うのか。サッカーでも将棋でも、それぞれの特徴を生かせる配置や戦い方をしていくことが、勝利の近道と言えるでしょうね。
特に戦術論が好きなサッカーファンなら、将棋はハマリやすいと思いますよ」
なお、6月28日に開催されるモンテディオ山形対ジュビロ磐田戦では、将棋とのコラボイベントが行われる。プロ棋士を招き、プロ棋士指導対局、サポーター将棋対決などサッカー×将棋のコラボ企画が盛りだくさんだ。興味ある方は足を運んでみてはどうだろうか。
【了】
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