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「23人じゃなくて、25人」。献身的にチームをささえる権田修一。“第3GK”が語るチームで戦う意味

text by 元川悦子 photo by Getty Images

献身的な振る舞いもプラス効果「縁の下の力持ち」

 彼らは本大会のピッチに立つ権利はないが、5月21日にスタートした指宿合宿から3週間以上、チームに帯同している。権田らにとっては貴重な仲間に他ならないのだ。

「みなさんは練習見てないから分かんないと思いますけど、2人は練習に参加できるところと、できないところがあるじゃないですか。それでもホントに全力でやっているので。その2人も含めて25人全員でしっかり戦いたいなって思っています」と彼は語気を強めた。

 権田らの献身的な振る舞いもプラス効果を表し、今のチームは雰囲気が非常にいいようだ。試合4日前時点ではまだコートジボワール対策をあまりやってはいないというが、選手同士でこれまでの分析・反省をする機会は日に日に増えていると彼は言う。

「ホントに各々で沢山話をしています。コスタリカ戦の直後にしても、1回入らなかったですけど、フリーで永嗣さんの正面にヘディングされた場面がありましたよね。あれは何が起こったのかをみんなで議論しました。

 それ以外にもクロスからフリーだったりしたシーンがたくさんあったりしたので、そういうところも話しましたね。ザンビアだったら試合の入り方だったりとか、そういうところですね。

 僕はアジア杯や最終予選、ロンドン五輪を経験しましたけど、本番への持っていき方は大会ごとに全然違うんですよね。今回もW杯で優勝したことのあるメンバーがいるわけじゃないので、チームとして徐々に積み上げていくことが大事だと思います」

 10代の頃から日の丸を背負い、世界の修羅場を潜ってきた若き守護神がいることで、川島や西川も精神的にかなり助かっているところはあるだろう。彼らが縁の下の力持ちになることで、このチームはより一層大きな力を出せるはずだ。

【了】

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