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「23人じゃなくて、25人」。献身的にチームをささえる権田修一。“第3GK”が語るチームで戦う意味

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「僕の自叙伝を出す場じゃないけど(笑)」。4年間を振り返る

「23人じゃなくて、25人」。献身的にチームをささえる権田修一。“第3GK”が語るチームで戦う意味
権田修一【写真:Getty Images】

「この4年間、代表チームでは試合に出られる機会がほとんどなかったので、そこが個人的には一番成長した部分なんじゃないかなって思うんです。4年前の自分だったら、試合に出られないことがストレスだったと思う。

 試合から逆算するんじゃなくて、練習だけ集中して、試合前日もしっかりやって、当日はコンディションがよくないって状況にもなりかねなかった。

 僕はこれまでの人生で試合に出てないことの方が少なかった。トップで出るようになった時もメンバー外からスタメンだったので、ベンチにいる時にどういうアップをしたらいいか、ベンチからどういう行動を見せるべきかも分かっていなかった。

 でも今は、試合前は『自分が試合に出るんだ』って気持ちで調整して、メンバー発表で自分じゃない選手の名前が呼ばれたら、そこからはチームが勝つために自分が何ができるかを考える。そして試合が終わったらまた次の試合に向けて準備してってのを繰り返してやってきた。

 この4年間は僕の中では素晴らしい経験だった。周りが広く見えるようになったと思うので。今は僕の自叙伝を出す場じゃないけど(笑)。

 もちろん、試合に出られたらもっといい経験だけど、そういうことを感じることができたから。今回もそのスタンスでやり続けたいと思っています」と権田はザックジャパンの4年間で違った角度からチームを見る力を体得したという。

 だからこそ、今回のブラジル大会も「23人じゃなくて、25人でやりたい」と強調する。プラスの2人はもちろん、トレーニングパートナーの高校生である杉森考起と坂井大将のことを指す。

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