「打ち合いになった時、勝てる相手なのかどうかをしっかり判断した方がいい」
――日本初戦の相手は前回と同じアフリカ勢のコートジボワール。アフリカ通の松井選手はどういうイメージで見てますか?
「自分がルマンで一緒にやってたジェルビーニョやロマリックもいるし、フランスリーグで対戦した選手もいて特徴は分かってるけど、やっぱり手強い。自爆してくれることを願うよ(笑)。
彼らの身体能力が脅威なのはみんな分かってること。芝生が濡れてたら最悪だね。一番向こうの長所が出るから。W杯は初戦を落としたら終わりだし、引き分けか、もしくは勝ってくれれば一番いいと俺は思う。今の日本代表にはガッツリ堅く守るオプションも必要じゃないかな。失点が多いチームはその分、打ち返さなきゃいけなくなる。それで逆に失点して1次リーグでさよならってことになる可能性はあるからね」
――主力の多くが前回のような堅守速攻の戦いはしたくないと言っていますが。
「守りが固いと負けないのは事実。日本サッカーには美学があるだろうし、攻撃しているのがかっこいいってイメージはあるだろうけど、世界の超一流の相手だとほんの一瞬、ちょっとしたスペースで点を取ってくる。南アのオランダ戦のウェズレイ(・スナイデル)もそうだったよね。打ち合いになった時、勝てる相手なのかどうかをしっかり判断した方がいいと思います。
打ち合いを挑むなら、『打ち勝てよ』ってこと。そのためには点を取るしかない。コートジボワールの守備はめっちゃ食いついてくるから、裏を狙うのは有効。オカちゃん(岡崎慎司)みたいな選手が一番重要になるんじゃないかな。
日本には絶対に勝ってほしいし、選手たちには頑張ってほしい。本当に応援してます」
【了】
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