日本代表のアルベルト・ザッケローニは10日、ブラジルW杯のベースキャンプ地イトゥで行われた記者会見に出席した。
チームは、W杯前のテストマッチで3戦全勝を果たしたものの、コスタリカ戦で先制点を許し、ザンビア戦では3失点。守備への不安を払拭出来ないまま本大会を迎えるが「バランスは取れており、足りないところは集中力かなと思う」と語った。
「点を取りに行こうと考えたら、やはりそれなりの失点は想定に入れないといといけない」と、リスクを恐れず攻撃に出る姿勢を植え付けたながらも「それと同時にチームのバランスを求めてきた」と、決して守備面をおろそかにしてきた訳ではないことを強調した。
それでも、ザンビア戦では大久保嘉人のゴールによって隠れてしまったが、終盤の1点リードを守り切れなかった事も事実だ。
本大会への修正ポイントは「数的不利でやられているわけではない。つまりバランスが崩れているわけではないので、マンマークを最後までしっかり付き切るということが大切」と説明。
さらに、「失点で注目されるのはDFだが、必ずしもそうではない。サッカーは11人でやるもの。ザンビア戦はMFのライン、FWのラインが通常より守備をしなかったと思う」と、前線からの守備が不足していたことを明かした。
そして、「メディアには攻撃的な選手がクローズアップされがちだが、彼らが活躍できるのはMFがいて、DFがいるからだ。前線のメンバーもMF、DFのラインを助けるために同時に守備をしなければいけないと思っている」と、チームが一つとなって戦うことの重要性を語った。
【了】
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