理想的な勝利を手にしたノルウェーとのテストマッチ
3週間の国内合宿を終えて、フランス代表は9日、ブラジルへ向けて旅立った。
この間に行われたノルウェー、パラグアイ、ジャマイカとの3試合は、フランス代表にとって非常に有意義な、文字通りの「テストマッチ」となった。
初陣のノルウェー戦は、選手のコンディションやグループとしての感触を得るための手探りの実戦だったが、ここでアタッカーたちが点を獲る理想的な形で4-0と快勝。
さらに、リーグアン最終節で負傷したGKマンダンダのバックアッパーとして予備登録メンバーから一気に第2GKへ昇格したルフィエを試すという重要な課題も果たせた。
ここでクリーンシートを守れたことは、大きな安心材料になった。
1-1で引き分けた2戦目のパラグアイ戦も、収穫は大きかった。敵陣まで攻め込むと、相手は10人全員が下がって守備体制をしく。パスの出し手には2人がぴったりとガード、一人がパスコースを消す位置につき、ゴール前で構えるFWジルーは3人に囲まれる。
そんな包囲網の中で、フランスは厳しい戦いを強いられた。ノルウェー戦同様、バルブエナは何度も好クロスをあげたが、ゴール前に6人もディフェンダーに並ばれては、なかなかこじ開けることはできない。ノーゴールの時間は終盤まで続いた。