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リベリ不在もベンゼマ&ジルーの共存が可能となったフランス。1954年以来の若いチームは旋風を巻き起こすか

最重要人物とも言えるフランク・リベリが腰痛によって欠場となったフランス代表。しかし、それによってカリム・ベンゼマを左サイドに回し、オリヴィエ・ジルーをトップで起用することが可能となった。

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

理想的な勝利を手にしたノルウェーとのテストマッチ

 3週間の国内合宿を終えて、フランス代表は9日、ブラジルへ向けて旅立った。

 この間に行われたノルウェー、パラグアイ、ジャマイカとの3試合は、フランス代表にとって非常に有意義な、文字通りの「テストマッチ」となった。

 初陣のノルウェー戦は、選手のコンディションやグループとしての感触を得るための手探りの実戦だったが、ここでアタッカーたちが点を獲る理想的な形で4-0と快勝。

 さらに、リーグアン最終節で負傷したGKマンダンダのバックアッパーとして予備登録メンバーから一気に第2GKへ昇格したルフィエを試すという重要な課題も果たせた。

 ここでクリーンシートを守れたことは、大きな安心材料になった。

 1-1で引き分けた2戦目のパラグアイ戦も、収穫は大きかった。敵陣まで攻め込むと、相手は10人全員が下がって守備体制をしく。パスの出し手には2人がぴったりとガード、一人がパスコースを消す位置につき、ゴール前で構えるFWジルーは3人に囲まれる。

 そんな包囲網の中で、フランスは厳しい戦いを強いられた。ノルウェー戦同様、バルブエナは何度も好クロスをあげたが、ゴール前に6人もディフェンダーに並ばれては、なかなかこじ開けることはできない。ノーゴールの時間は終盤まで続いた。

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