「(10番の)責任も感じますけど、それを楽しんでプレーしたいし、できる自信もある」
2011年アジアカップの頃は、どこかに重圧や居心地の悪さを垣間見せていた背番号10もすっかりなじんだ。本人もエースと見られることをむしろ歓迎しているところがあるようだ。
「全く重いものとは思っていません。それがいいのか、悪いのか分からないけど、別に背番号10だろうが、自分が期待されていることは感じるし、それをピッチで出すだけだから。10番は注目されるので、それは嬉しいこと。
同時に責任も感じますけど、それを楽しんでプレーしたいし、できる自信もある。積み上げてきたものを持って、W杯という最高の舞台でみんなと勝ちに行けたらいいと思います」
初戦の地・レシフェのアレナペルナンブコは昨年のコンフェデレーションズカップでイタリアと壮絶な打ち合いを演じた場所。最終的には3-4で敗れたが、香川自身も得点を奪っている。
「スタジアムの相性はありますし、自分が点を取ったスタジアムはつねに覚えていますし、相性がいいとも思っている。そこでできるのはいいことですね。ただ、負けているスタジアムでもあるから、しっかり準備して、チームとしてみんなと協力して戦いたいです」
2010年南アフリカW杯のサポートメンバーからボルシア・ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッドと凄まじい勢いでスターダムを駆け上がってきた男が自らの真価を示す舞台はもうすぐだ。
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